自立に向けて・高校生の部屋の片づけ( 2)
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テーマは思春期のお片づけ
この記事は整理収納アドバイザーを目指していた「1級2次試験発表」のための実例レポの2回目。
この時からすでに、子どもとの片づけは親子のコミュニケーションになる!
特に、思春期という大事な時期にこそ片づけが必要だ!と、気づいていたように思います。
この実例が、親・子の片づけマスターインストラクターになるきっかけにもなっています。
年齢別に片づけ方を変える
我が家でも、机の片づけ方は年齢別に少しずつ変えています。
小・中学生の机は「勉強に集中できる環境」つまり「遊び」と「勉強」の空間を分けます。
でも高校生は(環境に左右されず勉強できると信じ)趣味や個性を大事にするようしています。
「趣味や好きなことのために環境を整えよう!」という声かけは、
片づけにやる気になってくれる場合が多いからです。
いうことで、クライアントの大好きな「k-pop」を飾る空間を作ります。
趣味を理解する(見取り図・Dの趣味の棚)
3段の棚、2段がオープン、3段目は扉あり。
オープンな部分は中身が見えないよう、布で隠してありましたが・・・
(画像掲載許可頂いてます)
あらあら・・・めくってみたらこんなことに
1段目・・・・ライブのグッズやDVD
2・3段目・・ほとんどがショップバック
ショップバックの保存目的は「旅行等で着替えを入れるため」
必要な分量だけ保管することにして他は処分。(収納場所もクローゼットに変えました)
子供には、保管する適正量は具体的に数を示してあげましょう。
好きなモノは思いっきり楽しむ
ここは趣味の棚なので「好きなモノ」だけを残しました。
- 1段目 ライブのチケットや缶バッチなど好きなアーティストのグッズ
- 2段目 音楽CDやライブDVD・パンフレット(適正量はここに入るだ)
- 3段目(扉付き) 保存版コミック
整理しているときに、過去の図工の作品から彼女がスクラップブッキングが得意なことがわかりました。
ライブのチケットや写真を「スクラップしてみるのはどう?」と提案したところ、
後日「アルバムにしたよ」と報告してくれました。
「好き」から見つかる事もある
片付け当時は別の進学を考えていた彼女、あれから1年経ち語学系に進みました。
そういえば、きれいになった机の特等席には「韓国語の教科書」
多すぎる情報や、モノに囲まれていると、本当に大事なモノや好きな事が見つかりにくくなります。
整理がきっかけで、進みたい道、やりたい事が見つかったんだとしたら嬉しく思います。
おもちゃの棚(見取り図B・黒い棚)
黒い棚Bには、小さいころからのおもちゃがわんさか
この棚は「使っていないので部屋から出したい」という本人の希望により、他の部屋へ移動。
(下の扉はベッドにあたり空きません)
さて、中身を出してここでも区別
おもちゃなので「使っていない」がほとんどですが、 確かに「遊具」という理由でモノが集まっていました。
思い出のおもちゃと 絵本以外はさよならしました。
思い出には適正量を決める
前回、机の中から出てきた保管したいモノと合わせ、
思い出のモノをしまうためのBOXは2箱を適正量とします。
適正量を決めたら「その箱に入りきるだけ」、 次の整理の時にはまた見直しを約束。
高校生の彼女を見ていたら 大事なのは「今」
思い出も大切ですが、まぶしい程の未来が感じられますね。
黒い棚を移動→Dの趣味の棚をベッドサイドに移動しスッキリ
使用頻度で収納場所を決める(見取り図E・クローゼット)
使っていない(服で言うと着ていない)は、お下がりはすぐに譲れるように袋詰め。
クローゼットの上段は使用頻度の少ないものを収納。
掛ける収納は(左利きの彼女が使いやすいよう)左をオンシーズン・右をオフシーズンに。
引き出しは下図のように仕分けしました。
ディズニーランドグッズやライブグッズは、すぐに取り出せるようひとまとめ。
(グルーピングといいます)
好きなモノに囲まれた部屋が完成!
クローゼットからずっと貼りたかったポスターを発見!
思いっきり部屋に貼ることにしました。
整理は成長の証
小さな時に自分の部屋ができ、ずっと持っていたモノを整理した今回の片づけ。
大量の処分品を前に、お母様はちょっとショックを隠しきれないようでした。
でも、ちゃんとわかっていましたよ。
彼女は、自分が家族や友達から今まで大切にされてきた事を、モノを通じてきちんと感じていました。
ひとつひとつのモノを、丁寧に思い出BOXの中にしまっている姿。
その姿をそばで見ていて、子供は日々身体だけでなく心も成長していると実感しました。
思春期というとても素敵な時期に片付けのお手伝いができたこと
彼女と彼女のご家族に感謝いたします。
親・子の片づけインストラクター2級認定講座
少し難しい年代でも、声かけの仕方やタイミングの工夫で子どもが自ら片づけてくれますよ。
思春期の難しい時期だからこそ、片づけを通した親・子のコミュニケーションを楽しんで欲しいと思います。
幼稚園・保育園・学校・PTAの講演もお請けします
小学校5年生の家庭科で学ぶようになった「片づけ」。整理整頓を習慣化するには家庭でのサポートが大切です。年齢に合わせ子どもが片づけしやすい環境やおうちの方の接し方をテーマにお伝えいたします。
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投稿者プロフィール
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